NGO AVA MAYA NEPAL
〜LOVE & SERVE〜
AVA Maya Nepal is an NGO that looks at the economy, education, culture, environment, and welfare of Nepal comprehensively and proposes tangible solutions to the various contradictions surrounding the issues, aiming to create a more prosperous and inclusive Nepal.
◉ 【SEREVE (PEOPLE)】
◉【EDUCATION (DREAM)】
《OUR VISION MAP》
≪JAPANESE ≫
I、設立の経緯及び会の趣旨、目的
《会のテーマ; LOVE & SERVE》
アヴァ・マヤ・ネパールの前身となる活動は1995年から始まります。それはカーストの低い貧しい家庭の子供たちへの教育支援である幼稚園の創設でした。当時のネパールではカー スト文化がまだまだ根強く、学校の先生がカーストの最も低い子供たちへ教えることを拒否することもあり、その説得から始めなければなりませんでした。
そして、その教育支援活動は、幼稚園の次のステップとしての小学校、中学校、さらに高校と年を 経るごとに上のクラスが増設され発展していきました。現在では幼稚園から高校まで、約 600 名の子供たちが在籍するセヴァ・サダン・ボーディングスクールとなっています。この学校に在籍する約480人の貧しい家庭の生徒が、教科書・制服・授業料などを支援ないし一部免除されています。
この学校も今年で創立15年目を迎え、ネパールでも有数の進学校にまで成長するに至りました。 JICA が開発したナマステ体操のコンテストで2 年連続してグランプリを受賞し、ミスティーン・ネパールを2年連続輩出しています。また、学力の最終的評価を下す SLC(高校卒業資格試験)で は、ネパール全土でトップ10にランクされるまでになっています。
そして、この教育支援活動は、次の段階として大学、専門学校の創設ならびに生徒たちの就職先である 産業の創出にまでに広がってきました。 このように、教育という枠を破り、産業の創出という経済活動にまで発展する段階にいたり、あらためてネパール全体の経済・文化環境・教育・福祉などをまっすぐに見つめ直し、NGO マヤ・ネットワーク・ネパールを発足させ新たに出発するに至りました。
マヤ・ネットワーク・ネパールは、ネパールの経済・教育・文化・環境・福祉などを包括的に見つめ、様々な矛盾への具体的な解決策を打ち出し、総合的な豊かなネパールを目指します。そして、エコロジー 思想が現在不可欠であるように、地球全体ならびに宇宙全体への大きな自覚と責任をもって活動していくNGOグループです。
3つの方向性として、環境(ECO)、教育(DREAM)、サーブ(PEOPLE)からなります。
両足で大地の上にしっかりと立ち(環境・ECO)、
両手を人々へ伸ばし(サーブ・PEOPLE)、
頭を天に向け叡智を開いて(教育・DREAM)活動していきます。
「マヤ」とはネパール語で「愛」を意味し、また仏陀の母の名前であります。
そして、「マヤ」とは真実であり、母が子を思う、思いやりの心であります。
II 3 つの方向性。ECO(環境)・DREAM(教育)・PEOPLE(サーブ)
ECO まず身近にある自然を大切にして、大地の上にしっかりと立つ。
☆理念: 我々を日々支え生かしてくれているのは自然であります。あたりまえにある山川木々ですが、日々、我々に酸素を供給し食物を与え育んでくれます。
自然がなければ、私たちは一瞬たりとも生きることができません。私たちの生の営みの土台が自然であります。
そして、私たちはここ地球に生まれ生命を進化させてきました。生命の起源である母なる大自然へ帰 り自然に感謝することによって健全なる間 違いない道が開かれていくと思われます。
マヤ・ネットワークの活動はこの大自然への尊崇の念を土台として両足でしっかりと大地を踏みしめ 進められていきます。
〇具体的な活動
<ゴミへの意識を啓く>
セヴァサダン・スクールを中心にカトマンズ市内の小中高等学校の子供たちにしっかりと自然の大切さ、 一木一草にいたるまで感謝していく大切さを教えつつ、根本からゴミ問題に対する意識を高めていく。 セヴァサダンにおいては、校内の清掃だけでなく、学校の周りの清掃(プラノ・バネーショル地域)、 近くの河川であるバグマティー川の清掃を行う。
<生ごみ堆肥化プロジェクト>
家庭生ごみをコンポストにする。現在、ティミ市と株式会社力志の協力のもとにティミ市四区5000家庭以上の生ごみを日本の堆肥技術にてコンポストにしている。
<バグマティー川の浄化プロジェクト>
竹を河川敷に植樹して、竹から竹炭を作る。竹炭などを利用してバグマティー川をはじめカトマンズ の浄化を行う。竹からは、竹炭だけでな く、竹酢液、石鹸、繊維、竹製品などのエコ商品が生まれる。
<河川敷を利用したマヤ・センターおよび自然公園の開設>
河川敷に生ゴミ発酵システムの施設を置く。竹炭、竹製品の工房もここに併設する。さらには、有機 野菜や実験農場、地域住民へのゴミへの意 識啓蒙と交流の場所としてのコミュニティーハウスをつくる。 また有機野菜や竹製品、リサイクル商品を販売するショップを作る。ゴミ施設一帯を自然公園にし、地域住民の憩いの場、恋人たちが集う語らいの場にしていく。若者が集うレストラン、カフェ、ショップを作っていく。
DREAM 教育をとうして、自己の可能性を開き、自分の夢と一つになる。
☆理念:マヤ・エデュケーションをとうして、自己の可能性を開き、自分の夢を実現させます。
マヤ・エデュケーションは、智情意を開き、スピリチュアリティーを開花していく教育です。
1:大地にしっかりと根ざした強い意志の力
2:本当の自分自身を表現できる感情の力
3:崇高な夢、理想とつながり、直観・洞察力をもたらす叡智の力。
これら3つの力を開いていくことにより、智慧・感情・意志が三位一体となった総合的な人間を育成していきます。
大地にしっかりとした根を張り(意志)、
天空にむかって吹き抜けて(叡智)、
社会・人々へ大き く開かれた(感情)人間です。
世界中どこへ行って も自己の可能性を開花できる自由な人間です。ネパールはもちろんのこと、世界全体の責任を担い次世紀を切り拓く真の人材を育成していきます。
〇具体的活動
<教育支援>
すでに支援してきたセヴァ・サダンボーディング・スクールの教育支援を引き続き行う(低カースト・ 経済的に貧しい子供の教育支援)。それと共に、マヤ・エデュケーションの基本哲学のもとに新しい教育システムを導入していく。また、ゴティケル村に幼稚園から中学校までの学校を 創設し(12 年目)、 約 300名の生徒の教科書・授業料など一切を支援してきたが、一様の成果が達成されたため、今後は村人へ学校経営など一切を委譲していく。
<マヤ学園構想>
マヤ・エデュケーションに対する願いを総合的に実現するために、既存の幼・小中学校・高校を含め、 卒業後の進路として次項の専門学校、さらに将来的には総合大学の創設も視野に入れていく。幼児教育から大学教育まで一貫したシステムをもったマヤ学園を創設する。
<専門学校構想>
セヴァサダンの子供たちのSLC<高校卒業資格試験>終了後の進路の一つとして専門学校を立ち上げる。また、その各学科には、実習の場としての専門店、工房、事務所等を設け、また卒業後の就職先 の一つとして選択できるようにしていく。
<専門学校学科案>
コンピュータ学科、インテリアデザイン学科、被服ファッション学科、美容師学科、竹工芸学科、べ ーカリー学科、療法学科、介護学科等など を予定する。
<日本語学校の創設>
すでに創設されているマヤ・ラングエッジ・スクールで、ネパールでは地位の低い女性を中心に日 本語を教育する。さらに、JITCO の傘の下に 様々な日本の会社へ技術研修へと橋渡しする。この日本 語学校は、マヤ・エデュケーションに基づいて行われる。また、語学学習は能力開発に直結していることから、世界最先端の能力開発法や自己実現システムを同時に教育し、智・情・意を総合的に開発させ、次世代を担う優秀な人材を多数輩出する。
<その他の教育支援>
山間部の学校の支援。字を読めない母親たちの識字教育。山間部からでてきた子供たちの受け皿と教育。具体的には人材派遣会社(質の良い メイドに育成。外国人への接し方。)と職業訓練所の創設。
PEOPLE 人々へ誠実なサーブをおこない、社会へ貢献する。
☆理念:マヤ・エデュケーションを受けた人たちが、その開かれた能力を現実社会へ表現していく場を提供します。今まで支援されていた人たちが、自己の能力を表現することにより、人々へ誠実なサーブをおこないながら社会へ貢献していきます。
そのために、マヤ学園内の専門学校などで学んだ技術を活かせる産業を創出し、自己の能力を表現する場所を提供します。そして、その産業は、マヤ・ネットワークの基本哲学で運営されます。そこで得られた主な収益は、マヤ学園における教育支援費用やゴミ・プロジェ クトの費用など、マヤ・ネットワーク・ネパールの運営資金として使用されていきます。
つまり、支援されてきた人々が経済基盤を確立し豊かな生活を送るだけでなく、積極的に社会貢献をしながら、同時に貧しい子供たちの教育支援や環境問題の解決などを支援していくことを意味します。
このようなシステムの中で、日々誠実なサーブを行い社会貢献を行うことは、ひいてはネパールだけでなく世界全体への自覚と責任を芽生えさ せ、新しいネパールを切り開く大きな 原動力へと発展していきます。
〇具体的な活動
<産業の創出・雇用の促進>
マヤ学園内の専門学校の次のステップとしての産業を創出する。具体的には、カフェ、ビュティー・パーラー、ベーカリー工場、インテリアデザイン会社、ヒーリングセンター、竹製品の工房などを創っていく。目標 5000 人の雇用の創出をおこなう。
<ビュティー・パーラー>
マヤ・ビュティー専門学校の受け皿としての高級ビュティー・パーラーの開設。カットだけでなくメ イク・アップやネイル・アート、エステな ど総合的な美をデザインしていく。また、美容商品の開発や、結婚式やパーティーのデザインも行っていく。総合的な美の文化を発信し、ネパールから世界へ発信できるまでにレベルを向上させていく。ひいてはネパール全体の美の文化を強力に底上げし、豊かで潤いのあるビューティフル・ネパールの発展へ大きく貢献する。
<ベーカリー工場>
世界で最もパン製造技術の水準が高い日本から、発酵技術などを中心に製造管理システムや品質管理 システムなどを導入する。具体的には、日本のパン工場へ研修生を派遣し、その技術をネパールへ持ち帰り、広く伝え実践させ、ネパールのパン技術を向上させる。ヒンドゥー文化に あった栄養価の高い、 今までに無いパン(カレーパン、ロングライフパンなど)を製造していく。余剰利益は、山間部の貧しい家庭や学校などへ無償でパンを配り、ネパール全体ならびに将来的にはインド(ヒンドゥー文化圏全 体)へも、栄養価の高いパン食文化を普及させていく。ネパール全土で合計 1000 人が働けるパン工場を各地に創設していく。
<職業訓練及び人材派遣会社>
製造、技術、サービス部門等の職業訓練を実施する。信頼できる人材を派遣する。
<経済自立支援プラン>
経済的に恵まれない中小零細企業、個人への自立。起業等支援資金貸出制度(グラミー銀行風貸出制度)。
<学校にショップ>
貧しい子供たちの両親たちの支援。セヴァサダン・スクールに学校に、両親たちの単純な手仕事から生まれる製品・料理・菓子などを売るショップをつくる。すべて貧しい子供たちの両親の支援のために運営していく。
NGO アヴァ•マヤ・ネパール 活動の3つの方向性
DREAM・ECO・PEOPLE
両足で大地の上にしっかりと立つ(環境・ECO)
両手を人々へ伸ばす(サーブ・PEOPLE)
頭を天に向け叡智を開く(教育・DREAM)
NGO マヤ・ネットワーク・ネパール
■設立年月日:ビクラム暦2064/06/04 B.S. (西暦21-09-2007)
■代表者:ウサ・ギリ
■所在地:Manjyu Shree Mark Ward 9 Buttishputali kathmandu , Nepal
■連絡先メールアドレス:bipulgiri@gmail.com
■電話FAX共通:77-1-4486886
NGOマヤ・ネットワーク・ネパール
代表:ウサ・ギリ
京都大学大学院心理学科卒業。
日本での留学時代に初めて貧乏なネパールの酷い現状を知り、教育により国を変える事を19歳の時に決意。1993年より名刹パシュパティー境内の一角で最底辺のカーストの子供達の幼稚園を始める。1995年にセヴァサダン・スクールを創設。現在20年目を迎え進学校にまで成長。2007年にNGOマヤ・ネットワーク・ネパール創設。2015年4月のネパール大地震で15回の緊急救援活動を行う。2020年から2023年までコロナ禍にて35回のアウトカースト村の食糧支援。2022年、生ごみ堆肥化事業が評価されてネパール女性起業家大賞を受賞。
★セヴァサダン・スクール物語
NGOマヤ・ネットワーク・ネパール
事務局長:木村悟郎
ネパール在住16年目。合気柔術と空手を基盤にする天真体道をネパールやチベット子供たち約1000名以上へ教える。稽古歴32年目。マヤネットワーク事務局長。ティミ市、世界遺産バクタプール市等、5市と共に生ごみ堆肥化事業。世界遺産ボウダ地区等、レストラン、カフェを共同経営。日常を生きる基盤は“赦し”の不二一元。